
新潟県十日町市を拠点に地域活性化に取り組む地域おこしは、十日町市つなぐ棚田遺産連絡協議会と連携して、2025年12月15日(月)より、市内5地区の棚田保全活動から生まれた「つなぐ棚田米」(令和7年産 魚沼産コシヒカリ)を、ふるさと納税返礼品として提供開始した。
棚田米を味わい、棚田の保全を支える

観光地としても人気の高い星峠の棚田
農林水産省が優良な棚田を認定する「つなぐ棚田遺産」において、十日町市は市町村として全国最多となる14地区が認定されている。
日本の原風景ともいえる棚田は、四季折々の美しい景色を見せてくれる。また、水源や生物多様性を保護する役割、洪水や地すべりを防ぐ役割など、食料生産以外にも多面的な役割を担っている。
しかし、急傾斜地ゆえに大型機械が入らず、草刈りなどの維持管理に多大な労力を要するため、耕作放棄の危機に直面しているとのこと。
そこで地域おこしと十日町市つなぐ棚田遺産連絡協議会は、これからも棚田を保全し、さらに活性化していくため、「棚田は見るもの」というイメージから一歩進み、「棚田米を味わい、農家とつながる」ことで保全を支える仕組みを作った。
美しい風景が生み出す米の価値を広め、支援者を増やしていくことで、守られてきた棚田を次世代への継承につなげるという。

「つなぐ棚田米」の活動には、「つなぐ棚田遺産」に認定された新潟県十日町市内14地区の棚田から、池谷・入山の棚田、枯木又(かれきまた)の棚田、三ツ山の棚田、星峠の棚田、三桶(みおけ)の棚田の5地区の有志が取り組んでいる。
棚田米がおいしい理由
棚田米がおいしいのには理由がある。日本有数の豪雪地帯である十日町市の山間部では、春になるとミネラル豊富な雪解け水が棚田に注がれる。また、標高が高い場所ならではの昼夜の寒暖差が、米の甘みと粘りを引き出す。平地の田んぼに比べて手間ひまがかかる苦労が多い分、手塩にかけて育てられた米は、格別の味わいだという。
各地区の棚田や農家を紹介する「タナダレター」を同梱
「つなぐ棚田米」には、米と一緒に、各地区の棚田や耕作する農家を紹介した「タナダレター」が同梱されており、文字を通じて現地の空気感や生産者の人柄に触れることで、ただ食べるだけではない、心の通った食体験が提供される。
単品には、5地域の棚田の特徴や十日町市の魅力を紹介した第1号を、定期便(3回/4回/6回)には、回を追うごとに、農家のインタビュー(米作りのこだわりや喜び)を掲載した続編が同梱される。
農家と寄付者のより豊かな関係を目指す
「つなぐ棚田米」の企画は、棚田を守る農家と寄付者のより豊かな関係を目指し、寄付者がポータルサイトのレビュー機能を通じて、生産者に「応援メッセージ」や感想を送ることを推奨している。寄付者からの声が、厳しい環境で米作りを続ける農家にとって何よりの励みとなるからだ。
また、十日町市では大地の芸術祭や日本最古の雪まつりなど、さまざまなイベントも開催されている。地域おこしでは、「つなぐ棚田米」をきっかけに、寄付者が棚田や十日町市にも訪れ、交流してもらうことを願っているという。
「つなぐ棚田米」概要

新潟県十日町市魚沼産コシヒカリ「つなぐ棚田米」の参加地区は、池谷・入山、枯木又、三ツ山、星峠、三桶の5地区。
「つなぐ棚田米」は米の鮮度を守るため、玄米のまま低温貯蔵している。注文後に独自のプラントで精米し、新鮮な状態で発送される。種類は精米/無洗米、単品は各種類2kg/5kg、定期便は各種類2kg/5kgで、3回・4回・6回の配送となっている。
寄付は、とおかMATCH(十日町市ふるさと納税直営サイト)、ふるさとチョイス、楽天ふるさと納税、さとふる、ふるなび、Yahoo!ふるさと納税で受け付けている。
地域おこしの取り組み
地域おこしは2004年の中越地震をきっかけに、新潟県十日町市の池谷・入山集落を中心に地域おこし活動を行っている。
棚田を継承し、農業と都市交流による収入・関係人口を増やす取り組みによって「限界集落」状態だった池谷集落は、若い移住者を迎え子供も増え、「限界集落」ではなくなったという。
「集落の存続と、都会と田舎の良いところを組み合わせて、これからの時代に求められる新しい地域づくり」を目指して、池谷・入山集落の存続、全国の過疎地を元気づけるような活動、ひいては都市農村共生による持続可能な社会の仕組みづくりに挑戦している。
「見る」絶景を「食べて」未来へつなぐ、「つなぐ棚田米」の取り組みやその味わいに触れてみては。
とおかMATCH HP:https://furusato-tokamachi.jp
地域おこし HP:https://iketani.org
(yukari)